駐車場コンクリートについて

 

 

 

 

 

【 駐車場コンクリートについて 】

 

 

 

 

 

今回は、外構工事で大体の方が使用することの多い、駐車場コンクリート(生コンクリート)

についてご説明させていただきます。

 

まず、駐車場やアプローチ、デッキなどに使用することが多い生コンクリートとは

どんなものかという部分からご説明します。

コンクリートは、砂・セメント・骨材(砂や砂利)などを水で混合して練り合わせた

物になります。

コンクリートがなぜ駐車場などに使用されることが多いかというと

コンクリートは圧縮力がとても強く車などが乗っても破損することがないので

駐車場やアプローチなどの舗装工事に使われることが多いです。

 

金額の部分でも砕石敷きや砂利敷きなどと比べると高価にはなってしまいますが

乱張りや、タイル張りなどの仕上げの場合に比べると、とても安く施工ができます。

ここまで聞くとコンクリートの方がいいのではないか? と思われる方も

見えるかもしれないのでコンクリートを使用するメリット・デメリットを説明します。

 

【コンクリートを使用するメリット】

  1. タイルやレンガ(インターロッキング)などと比べ安価に施工できる
  2. 車などの重量物が乗っても大丈夫
  3. 草などの雑草の抑制効果もある
  4. スリットなどの隙間などを現地で調整ができるのでデザイン性にも優れている

【コンクリートを使用するデメリット】

  1. コンクリート自体は水を透水しないので勾配(傾斜)をとる必要がある
  2. ヘアークラックなどの細かなひび割れが生じる可能性がある
  3. 経年劣化で次第に黒ずんだり、表面に骨材がみえてきてしまう
  4. 工程が多く、養生期間が要するので、完成後にすぐ人や車が乗れない

このデメリットについては少し細かくご説明させていただきます。

まず、1つ目の勾配をとる必要があるという部分ですが

砂利敷きや、芝生などの場合は雨が降っても自然透水で土に染み込んでいくので

勾配を気にすることなく施工することができます。

ただこのコンクリートに関しては表面がセメントで全体がカバーされているので

水が地面に浸透することはありません。

なので駐車場やアプローチなどに施工する場合は水勾配(2%)を最低とる

必要があります。

水勾配の2%とは1mの距離で2cmずつ上がっていく角度になります。(図1参照)

 

(図1)

図1のようにコンクリートには最低限の勾配を設ける必要があります。

そのため駐車場等に使用する場合、5.5mが標準のおくゆきになるので

最低でも、11cmの高低差が生じてきてしまいます。

実際に施工する場合にこの2%を切ってしまうような設計で施工すると

水たまりの原因が生じてしまうので、計画をされる場合は注意が必要です。

 

次にヘアークラックなどの細かいひび割れが起きてしまうのは

コンクリートは先ほどご説明させていただいたように、圧縮力にはとても強いのですが

が逆に引張力(引っ張られる力)に弱くなってしまいます。

ただ、コンクリートを引っ張るときなんてあるの?

など疑問に思われると思います。

実際にコンクリートを人の手で引っ張ることは重量がかなりあるため

不可能に近いのですが、コンクリートの性質上のこの引張られる力と同じことが

必ず起こります。

それは、気温の変化によるコンクリートの伸縮です。

湿度の多い場合や乾燥しているときにコンクリートは膨張や伸縮が発生するので

その伸縮の際にヘアークラックなどの細かなクラックなどの現象が生じてしまいます。

 

そのためコンクリートで舗装する場合は必ず鉄筋(ワイヤーメッシュ)を設置することが一般的になっています。

鉄筋自体は引っ張られる力にとても強い素材なので、鉄筋を入れることにより

ヘアークラックやコンクリートの強度の上昇につながります。

 

それだけ鉄筋を入れて施工をしても駐車場などの広範囲を打設する場合は

ヘアークラックは完全に防ぐことができません。

そのためコンクリートを広範囲にわたって施工する場合はスリットや伸縮目地などを

用いて1箇所の施工面積を10㎡から15㎡以内でご提案をさせていただいております。

 

次に、経年劣化による変色などについてです。

最近はInstagramなどで外構工事の施工写真なども簡単に見ることができ

Instagramの写真を基にお客様の理想のイメージをされることもかなり

多くなってきていると思います。

 

特にコンクリートの駐車場やコンクリート塀などは完成当初は白くとても

きれいな状態で完成するので、無機質な感じがとても好きというお客様も多く見えます

そんなとても白くてきれいなコンクリートも年数が経つにつれ

少しずつ変化していきます。

 


【 コンクリート完成時 】

【 コンクリート経年劣化後 】



このように時間が経つにつれ、全体的に黒くなってしまったり、表面のセメントが

雨などにより薄くなり、骨材が表に見えてきてしまいます。

ガレージ内やバルコニーなど、雨に当たらない場所に関しては劣化も少なく済みますが

駐車場やアプローチなど雨などに常に当たる場所は中に比べて比較的に

早く汚れが生じてしまいます。

 

最後にコンクリートは工程が多く養生期間があるため通行がすぐにできない部分です。

コンクリートの大まかな流れとして

 

掘削 → 砕石敷き、転圧 → 型枠組み → 鉄筋設置 → コンクリート打設

コンクリート均し~仕上げ → 養生期間(乾燥期間) → 完成

 

以上がコンクリート打設の最低限の工程になります。

実際に掘削~コンクリートの仕上げまでに広さにもよりますが平均で2日~4日

ぐらいはかかってくるのではないかと思います。

実際に施工する日数的にはそんなに長くはないと感じる方も見えるかもしれませんが

この次の養生期間が時期によって差が出てきます。

コンクリートは仕上げが終わった状態では柔らかい状態なので人ですら

乗ることができません。 時間をおいてコンクリート中の水分が蒸発して

抜けていくなかでコンクリートの本来の強度を出していきます。

 

【夏場の場合】 歩行の場合 中1日~2日 車両の場合 中3日から5日以上

【冬場の場合】 歩行の場合 中2日~3日 車両の場合 中7日以降

 

このように夏場と冬場で養生期間にかなりの差があります。

外構工事では駐車場のコンクリートは最後に打設することが多いので

工事が完成してから最長で1週間は車を止めたりすることができません。

なのでこの養生期間も外構工事の工期の中に含まれているのかも

注意していただきたいです。

 

以上がコンクリートについてのご説明になります。

コンクリートの性質やメリット・デメリットを全て把握した状態で

これからの外構工事に生かしていただければと思います。

 

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